驚くべき学びの世界展 概要

北イタリアの町 レッジョ・エミリアの創造的な教育とは

三菱地所アルティアムでは、レッジョ・エミリアの幼児教育の創造性に注目した展覧会「驚くべき学びの世界展」を開催致します。近年、世界最高水準の教育実践として注目を集めているレッジョの教育を、子どもたちの新鮮な驚きから生まれた作品やドキュメント映像を通して紹介し、アートと結びついた幼児教育の創造性を探ります。

レッジョ・エミリア市は、北イタリアでボローニャを州都とする文化的な地方エミリア・ロマーニャ州に位置する人口約14万人の地方都市です。レッジョで行われる教育実践、レッジョ・アプローチの起源は、第二次世界大戦直後に人々が戦車や軍用トラックを売り払い、手づくりで始めた「自分たちの学校」でした。そこに、ローリス・マラグッツィ(1920-1994)という素晴らしい教育者が加わり、独自の方向性とインスピレーションを与え開花し、世界一の水準に高められていきました。市内すべての乳児保育所(0〜2歳)と幼児学校(3〜6歳)においてレッジョ式教育が実践されています。

「驚き」を育む芸術の専門家“アトリエリスタ”、活動記録“ドキュメンテーション”の活用

なぜ、アートギャラリーで教育に関する展覧会を実施するのか?その問いの答えに、レッジョ・アプローチの特徴があります。その特徴は、芸術の専門家“アトリエリスタ”と呼ばれる人材を各園に配置し、芸術を通じて子どもの創造力や、自主性の発育を促している点にあります。日々の活動の中で芽生えた子どもたちの「驚き」を受け止め、大切に育て、そこから新しいプロジェクトを生み出していきます。展覧会のタイトルにも含まれている「Wonder=驚き、不思議」とは、「“学ぶこと、知ること、理解することの不思議”さは、人間が他人と向き合うことによって得る最初の重要で基本的な、感覚の一つである」というマラグッツィの言葉からとられたものです。予定された結果を伝えてゆくのでなく、教育者も、子どもたちとともに、常に新しい発見を求めることがレッジョの原点であり、それはWonder(不思議)なのです。

「驚き」を受け止め、育むために、また、保育者と保育者、保育者と親を繋ぐ絆として、レッジョでは活動の細かな記録“ドキュメンテーション”が残されています。この“ドキュメンテーション”は、子どもの発達を観察し研究するツールとして役立っています。保育者たちのミーティング、親と市民が集まって教育について議論する学習会で活用され、その先の教育へと繋がってゆくのです。







驚くべき学びの世界展

[会期]2012/2/18(土) -3/15(木)※2/21(火)、2/22(水)は休館日
[会場]三菱地所アルティアム http://artium.jp/
[開館]10:00-20:00
[入場料]一般400円、学生300円 再入場可、高校生以下無料

主催 三菱地所、三菱地所アルティアム、西日本新聞社
後援 福岡県、福岡県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会、(財)福岡市文化芸術振興財団、福岡県国公立幼稚園協会、福岡県私立幼稚園振興協会、福岡県PTA連合会、福岡市PTA協議会、福岡市子ども会育成連合会
協力 ワタリウム美術館、レッジョ・チルドレン、レッジョ・エミリア市、子どもたちの100の言葉展実行委員会□助成 日本財団
監修 佐藤学(東京大学大学院教育学研究科教授)
パネル翻訳 東京大学佐藤研究室
パネルデザイン 山本和久(DonnyGrafiks)